サーキュラー エコノミーに関する取り組み
サーキュラー エコノミーへの移行を加速する
Google は、持続可能な世界を実現するにはサーキュラー エコノミーへの移行を加速させる必要があることを認識しています。サーキュラー エコノミーは Google にとって不可欠なものです。Google は、よりクリーンで健全な未来への道は、私たちが日々行う決断によって切り開かれると信じています。そのため、すべての活動において持続可能性を念頭に置き、天然資源をよりスマートに、より効率的に利用するよう努めています。
材料、プロダクト、建設においてサーキュラー エコノミーを実現することは複雑な地球規模の課題です。しかし、Google はこれを人々と地球に配慮したプロセスを構築し、共有する機会であると捉えています。
サーキュラー エコノミーを目指す
Google は常に、廃棄物と汚染を生み出さない設計でプロダクトを作り、材料と資源をできるだけ長く使用するための新たな方法を模索しています。Google は、Google の事業、製品、サプライ チェーン全体で、限りある資源を可能な限り再利用すること、そして Google 以外にも同様の取り組みが広がることを目指しています。
サーキュラリティの
エレン マッカーサー財団における Google パートナーの画期的な取り組みからヒントを得た Google のサーキュラー原則。この原則は、ビジネス全体で一貫性と再製造性の向上を図り、最大限の影響力を発揮できるように設計されています。Google は、サーキュラリティを設計の初期段階から組み込むことで、今作っているモノが未来のモノの資源となり、これによって再利用、修復、復元が可能になると考えています。また、環境的および社会的に価値が最も高い材料を再利用し、安全性と品質のバランスを取りながら、それぞれのリソースを実際に使用できる期間をできるだけ長く、効率的に延ばしています。これによって、そのプロダクトの生産に使われたエネルギー、労働力、材料を可能な限り活かし、環境に及ぼす負担を軽減できるようになります。
Google の
Google は、プロダクトの設計においてユーザーを大切にしているのと同様に、健康的で持続可能な職場環境を作るうえでも人を重視しており、サンフランシスコのベイエリアにある本社から 190 を超える都市に所在するすべてのオフィスで、このポリシーが実践されています。
世界中で Google は、最小限にまで廃棄物を削減するための戦略を実施しており、発生した廃棄物を埋立処分せずに転換する手段を見出しています。2021 年には、世界中のオフィスから出る廃棄物の埋立地転換率は 64% に達しました。
サーキュラー データセンターの
Google は、廃棄物を削減し、より良い処理オプションを見つけることで、グローバル データセンターの運用で埋立廃棄物をゼロにすることを目指しています。2021 年には、世界中のデータセンター運用における埋立地転換率は 78% に達しました。
サーバー管理において、廃棄物を削減することを設計段階から考慮することは、長年にわたり Google の優先事項となっています。2021 年にサーバーのアップグレードに使用された部品のうち、再生品が占める割合は 27% でした。新しい使い道が見つからなかった部品は、保存されているデータを完全に消去したうえで、再販売されています。
Google の
材料が市場でより長く流通するように、Google は人と環境システムへの安全性を考慮した設計を行っています。それは、プロダクトがいったん世に出たら、その化学的特性を変えることはできないからです。
Google は、2025 年までに消費者向けハードウェア製品のポートフォリオ全体で使用されるプラスチックの 50% 以上に、リサイクル素材または再生可能素材を使用することを目標にしています1。また、同年を目標として、パッケージからプラスチックを排除し、100% リサイクル可能にする取り組みを進めています。
2020 年以降にリリースされたすべての Google Nest デバイスと Pixel デバイスにはリサイクル素材が使用されています2。
パートナーを支援する
Google は、地球に関する情報を整理し、テクノロジーによって実際に行動に移せる形にすることで、人々が力を合わせて地球に良い影響を及ぼせるようお手伝いしています。私たちは、持続可能性を大幅に促進するパートナーシップを重視しています。
Google for Startups アクセラレータ: サーキュラー エコノミー
Google のプログラムや製品、人材、そしてテクノロジーを活用してスタートアップおよび非営利団体をサポートする、10 週間の仮想アクセラレータです。サーキュラー エコノミーを支援し、廃棄物のない未来の実現を目指している団体が対象となります。
ビジネス
Google は、2015 年からエレン マッカーサー財団のパートナーを務めており、家電製品、AI や機械学習などの高度なテクノロジー、都市計画や都市開発など、さまざまな分野で連携しています。
また、電子機器のサーキュラー エコノミーを推進するために、持続可能な開発のための世界経済人会議が主催するサーキュラー エレクトロニクス パートナーシップの設立にも参加しています。
プラスチック汚染対策への
2019 年、Google は技術パートナーとしてエレン マッカーサー財団の新プラスチック経済イニシアチブに参加しました。他の参加団体とも連携を取り、Google のテクノロジーを活用してプラスチックの廃棄と環境汚染に終止符を打つためのソリューションを広げていく予定です。
2021 年、Google は国際連合環境計画(UNEP)と提携して、タイのメコン川流域のプラスチック汚染をより詳細かつ正確に把握するための新しい機械学習モデルを開発しました。このモデルを使用することで、国や地方自治体はプラスチックが水路に流出するのを防ぐための施策とリソースを探求することができます。
責任ある
Google の目標のひとつは、より責任を持って鉱物を調達するだけでなく、原材料への集団的な依存を終わらせるよう積極的に取り組むことです。また、Google は 2022 年までにすべての最終組立製造施設で UL 2799 埋立廃棄物ゼロ認証を取得すべく尽力しています。
私たちは、持続可能性に関する基準をサプライヤー調達に組み込み、サプライヤーの報告、管理、排出削減のプロセスをサポートしています。こうしたデータは、Google が持続可能性のプログラム目標を設定し、サプライ チェーンの GHG 排出量の分析を継続的に改善するのに役立ちます。
人々の活動をサポートする
私たちはサーキュラー エコノミーの構築に努めていますが、同時に、Google のサービスを日々利用している世界中の数十億の人々をサポートするツールを提供することにも力を入れています。
リサイクルに
特定の物をリサイクルまたは適切に廃棄できる場所を Google マップと Google 検索で見つけられるようになりました。地域の店舗は、ビジネス プロフィールに新しいリサイクル属性を追加することにより、提供しているリサイクル サービス(ペットボトル、電子機器、ガラス瓶など)を、わずか数回のクリックで表示されるよう設定できます。これにより、人々は Google マップと Google 検索で「近くの電池リサイクル」のような検索を行うだけで、必要なリサイクル サービスを提供している地元の店舗をより簡単に見つけられるようになります。2 さらに、特定の店舗を訪れた人は Google マップに情報を提供して、どのような種類の物がリサイクル可能かをコミュニティの他の住民に伝えることができます。
地球の
「地球のためにできること」は、Google がカリフォルニア科学アカデミーと共同で開発し、受賞したインタラクティブ ツールです。ユーザーは、インタラクティブなシナリオと日常の例を通じて、小さな変化によって大きな影響が広がることを学習することができます。2019 年にはツールを拡張して、サーキュラー エコノミーと普段使用している物の寿命を延ばす方法に関するセクションを追加し、教師向けのツールとして教育コンポーネントをリリースしました。「地球のためにできること」のサイトには、2019 年の終わりまでに、これまでの行動を変えるという誓いが 30 万件以上寄せられています。
ホワイト
透明性は、サーキュラー エコノミーへの移行を加速する取り組みを Google 以外にも広げるという私たちの目標において、重要な要素のひとつです。そのため、Google は定期的に調査結果とケーススタディを共有することで、他の企業もこの知識と知見を基にアクションを起こせるようにしています。
詳しく見る: Google における気候変動対策
レポートを見る (新しいウィンドウで開きます)プラスチック資源循環の格差を埋める
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