二酸化炭素に関する取り組み
すべての人のために、カーボンフリーの未来を築く。
創業から 10 年の間に、Google は大手企業として初の事業運営におけるカーボン ニュートラルを達成しました。そして次の 10 年で、大手企業として初めて再生可能エネルギーで年間消費電力を 100% 賄うことに成功しました。今 Google は、大手企業として初めて 2030 年までに 24 時間 365 日カーボンフリー エネルギーを基盤に事業を運営することを目指しています。
カーボンフリー エネルギーへの移行は簡単ではありません。ここでは、気候変動の問題を解決する一助となるために、どのように Google が施策を導き、パートナーを支援し、すべての人々の力になっているかを紹介します。
Google が導く施策
Google のビジネスは、常に今までより持続可能な運営方法を探ることから始まります。それは Google の責任を果たすためであると同時に、イノベーションを起こして繰り返し実施し、ベスト プラクティスを広く共有していくために最善の方法でもあるからです。
2030 年までに
Google は常に新しいカーボンフリー エネルギーの生成技術および貯蔵技術を追求しています。また、政府、公益事業者、政策立案者と協力してこういった技術を導入し、システムレベルでの変革を推進しています。また、グローバルな気候変動対策を推進する公共政策を支援することにより、カーボンフリー経済への道を切り開いています。
たとえば次世代の地熱エネルギーの利用やカーボン インテリジェント コンピューティングの実装など、Google の目標を達成するための研究を続け、達成に向けてさまざまな人たちと協力する中で、すべての人に完全にカーボンフリーな未来が実現可能であることを示したいと考えています。
創業以来排出した
2007 年、Google は大手企業として初めて事業運営でのカーボン ニュートラルに取り組むことを発表し、それを実現しました。2017 年からは、購入した再生可能エネルギーで全電力を賄っています。2020 年には、創業以来排出したカーボン フットプリントをすべてオフセットするのに十分な高品質なカーボン クレジットを調達しました。
57 億 5 千万ドルの
2020 年 8 月、Google は 57 億 5 千万ドルのサステナビリティ ボンドを発行しました。これは、企業が発行するサステナビリティ ボンドまたはグリーンボンドとしては史上最大の発行額です。調達資金は、環境または社会への責任を持って運営される新規および進行中のプロジェクトに充当されます。これにより投資家は、重要な問題に挑む Google の取り組みに参加することが可能になります。こうした投資は Google のコミュニティ、従業員、関係者に利益をもたらすものであり、長期的な視点に立った価値を創造するという Google の使命と目標を達成するために重要であると考えています。
主要な
カーボンフリー エネルギーの調達が難しい地域は、Google の主要な製造拠点を含め世界中に数多くあります。Google は、エネルギーを最も必要とする地域で風力発電や太陽光発電などのクリーン エネルギー開発を促進するために、主要な製造拠点への投資を通じ、2030 年までにカーボンフリー エネルギーを新たに 5 GW 増強することを目標としています。
パートナーを支援する
テクノロジー、手法、資金を共有し、世界中の組織が回復力のあるカーボンフリー システムに移行することを支援することで、Google の取り組みはより大きな効果をもたらします。
二酸化炭素排出量の
2018 年に、Google は Environmental Insights Explorer(EIE)をリリースしました。EIE は二酸化炭素排出源の測定と分析を実施し、排出量を削減する戦略を策定するための実用的なデータを提供して都市計画者や政策立案者を支援するオンライン ツールです。2021 年末までに、EIE の対象は世界中の約 42,000 の都市と地域にまで広がりました。Google は、2030 年までに世界中で年間合計 1 ギガトンの二酸化炭素排出量を削減できるよう、500 を超える都市と地方自治体の支援に取り組んでいます。
ICLEI 活動基金に
気候変動対策を促進し、データ主導の気候変動対策を最前線で推進するヨーロッパとラテンアメリカの非営利団体と学術団体を支援することを目的として、Google.org は ICLEI と協力して 400 万ドルの基金を創設しました。ICLEI は、持続可能性に取り組む地方自治体のグローバル ネットワークです。ICLEI の資金援助を受ける団体の中に、ベルリンのドイツ環境支援協会があります。同団体では、EIE からの交通データと各種ツールを使用して、自転車をはじめとする交通インフラへの変更を道路ごとに展開し、都市の大気質の改善やカーボンフリーの交通手段への移行を目標達成に向けて推進しています。
(画像提供: Land Life Company)
森林再生と
効率性とクリーン エネルギーも重要ですが、大気中の二酸化炭素を減らすことも必要です。自然を利用した優れた解決方法として、植樹が挙げられます。ただし、植樹した樹木が無事に成長して長期的な生態系の再生が実現するには、適切な樹木をタイミング良く、適切な場所に植えることが重要です。
Google は、森林再生の取り組みをカリフォルニア、テキサス、スペイン、オーストラリアで始めています。また、世界各地の森林再生プロジェクトの効果を高め、この取り組みを世界中に広げることを目的に Crowther Lab と提携し、グローバル データ プラットフォームである Restor を開発しています。
(画像提供: Saildrone, Inc.)
グリーン リカバリーを
Google は、気候変動対策として 1,000 万ユーロ規模のGoogle.org インパクトチャレンジを始動しました。これは、テクノロジーを活用して、より環境に配慮したレジリエントな未来を目指すヨーロッパの歩みを加速させる大胆なアイデアに資金援助を行うというものです。この取り組みでは、Google のパートナーである Climate-KIC と協力して 11 の団体を選出しました。選出された団体には、アイデアの実現を支援するための資金が提供され、Google for Startups Accelerator と Google.org Fellowship のサポートを受けることができます。
すべての人の力になる
一人の小さな行動も、集まれば大きな変化を生み出すことができます。Google は、より持続可能性の高い生活を目指すすべての人をサポートするプロダクトとテクノロジーを継続的に開発しています。
Google で
Google では、気候変動対策に貢献できる最大の方法のひとつとして、Google の主要サービスの活用を挙げています。移動手段の決定、ご自宅の冷暖房、商品の購入など、あらゆる場面で持続可能な選択をより簡単にできるようにすること。それが私たちの目標です。
グリーンジョブの
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックとの闘いを制し、世界の経済を回復させるために、これまで以上に必要とされているのがグリーンジョブです。
Google のカーボンフリー計画は、直接的にも間接的にも新たな雇用を生み出します。Google では、24 時間 365 日のカーボンフリー エネルギー利用に向けた取り組みによって、2025 年までにヨーロッパのクリーン エネルギー業界で 2,000 人以上の新たな雇用が直接創出されると試算しています。さらには、将来のクリーン エネルギー プロジェクトへの 20 億ユーロの追加投資も予想されます。スペイン北部をはじめ各地で進められている森林再生プログラムは、苗床作業人、ドローン地図製作者、環境学者、森林監督者、農業従事者、植林作業者、折衝担当者、プログラム管理者など、農村地域に多様な仕事を生み出します。
また、SolarPower Europe と Grow with Google の提携により、太陽光発電分野の就業機会に関わる入門コースも提供しています。これらのコースは、ヨーロッパの複数の言語に対応する予定です。
Google が推進する、サーキュラー エコノミーへの移行
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